1: 幽斎 ★@\(^o^)/ 2014/07/04(金) 17:36:57.16 ID:???0.net
富士フイルム、次の標的は「育毛」市場
ミドル女性の“薄毛の悩み”に応えられるか
http://toyokeizai.net/articles/-/41476

あの富士フイルムホールディングスが今年9月、「育毛」市場に参入する。それもターゲットは女性だ。
主力製品の写真フィルムの研究開発で培った、コラーゲン、抗酸化、ナノテクノロジーという、
3つのコア技術を横展開し、富士フイルムが化粧品市場に参入したのが2006年。
2007年6月からは主軸ブランド「アスタリフト」を発売し、ミドルエイジ女性をターゲットとしたエイジングケア、美白などのスキンケア化粧品を展開している。
富士フイルムが9月に投入するのは、「アスタリフト スカルプフォーカス」シリーズ。
頭皮用美容液、シャンプー、コンディショナーの3つだ。価格は頭皮用美容液が5700円(税抜価格)で、シャンプーやコンディショナーが2000円(同)となっている。

女性向けスカルプケアは3倍の伸び
調査会社の富士経済によると、2013年度の国内化粧品市場約2兆3000億円のうち、
シャンプーやリンスなども含めたヘアケア・ヘアメイク関連は、全体の23%で約5300億円である。そのうち、今回参入するスカルプケア市場は、180億円弱となっている。
齋藤理佐子・ブランドマーケティンググループ長は、「女性向けスカルプケア市場は04年から300%の伸長を遂げており、
化粧品全カテゴリーで最も伸びている。髪でもエイジングの悩みを持つ女性が増え、
肌だけでなく髪も美しくありたいという、女性の意識の高まりが起きている」と、スカルプケア市場について見通す。
女性用育毛市場には、通販のはぴねすくらぶが販売する「柑気楼」、医薬品製造の富士産業の「リリィジュ」、
アンファーの「スカルプD」など、先行する競合他社も少なくない。
異業種から化粧品事業に参入した富士フイルムは、強みである化学技術によって競合との差別化を狙う。

今回投入する富士フイルムのスカルプフォーカスでは、育毛有効成分や、
毛髪のハリ・コシに寄与する成分のナノグリチルレチン酸を配合している。これまでグリチルレチン酸は、
育毛効果が高く、多くの養毛剤に配合されているものの、溶解性が低いために、高濃度のエタノールに溶解して配合する必要があった。

だが「エタノールは育毛を抑制することが実証された」(富士フイルムの医薬品・ヘルスケア研究所の永田幸三・統括マネジャー)。
そこで富士フイルムはナノテクノロジーを生かし、エタノールを使用せずにグリチルレチン酸を皮膚浸透させる、ナノグリチルレチン酸を開発
同様に、毛髪のハリ・コシに寄与する成分でも、ナノ化で浸透性を向上させた。

当面は通販とアンテナショップで販売

当面は一般店舗での販売はなく、富士フイルムの通販サイトのヘルスケアラボラトリーと、
同社のアンテナショップにて販売される。中期的には実店舗での販売も視野に入れており、
「発売から3年後にヘアケア分野で年間売上高10億円」(山口豊・ライフサイエンス事業部長)という目標を立てている。
富士フイルムの化粧品事業は、「参入後数年の急成長期からは落ち着いてきたが、
足元でも着実に売上高を伸ばしている」(山口事業部長)。化粧品事業の売上高規模は非公表だが、
2010年度には主軸のアスタリフトの売上高が100億円を超えた。
今回の化粧品事業をはじめ、液晶用フィルムや医薬品など、かつて大黒柱だった写真フィルムから
派生した多角化の成功事例として、富士フイルムの事業は取り上げられることが多い。育毛という新分野でも、
技術力を生かした商品開発が市場に受け入れられるか。その動向を競合他社は注視している。

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